|
豆みそ(代表的なものは、八丁みそ)のみそ汁を「赤だし」と呼びはじめたのは、関西の人々です。
関西では、通常「白みそ」を普段、飲んでいるために、豆みそで作ったみそ汁は、めずらしく、色も赤味がかっているため、普段飲んでいるみそ汁と区別して、「赤だし」と呼びはじめました。
また、豆みそは、堅く締まっているために、手でほぐしたり、包丁で刻んだりしなければ、豆みそが、うまく溶けないために、「赤みそから、うまみをだす」意味で、「赤だし」と呼ばれました。
このように、料理名だった「赤だし」ですが、現在は、豆みその本場の愛知県以外では、豆みそと米みその調合した味噌の呼び名になっています。
ちなみに、本場の愛知県では、「赤だし」は、豆みそに「だし」の入ったみそ、
豆みそと米みその調合した味噌は、「ミックス」と呼んでいます。
名前の由来からもわかるように、豆みそが、ポピュラーな地域では、当然なことかもしれません。
豆みそを使ったみそ汁は、「赤だし」のほかにも、関西の白みそに、5%程度の豆みそを加えたみそ汁を、白みそに豆みその赤が「紅をさす」ように入る意味で、「赤ざし」
豆みそを15%程に増やすと「赤がかかっている」意味で、「赤がち」
白みそと赤みそを同量づつにしたみそ汁は、2枚合せの布で、茶道で使う袱紗(ふくさ)になぞらえて「袱紗」と名付けられました。
|
| |