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自分自身を誉めることを「手前みそ」というように、みそに関する言葉は、意外に多いものです。
たとえば、「かかあ(着物)質に入れても、みそを煮ろ」
「五割の金を借りても、みそ造れ」
「みそ買う家は、蔵立たぬ」などには、みそ造りに対する執念が感じられ、
「みそが酸っぱくなると、その家に不幸がある。」
と言った言葉には、単に迷信ではなく、みそを大切にし、腐らせないように、手入れをしなさいとの言い伝えです。
さらに「バカの三杯汁」と言って、よい事ずくめのみそ汁でも、
3杯おかわりするのは、図々しいことであり、食べ過ぎのもとだとの言い伝えです。
失敗したときに使う「みそをつける」と言う言葉も、昔、みそは、火傷の特効薬だと信じられていました。
みそのひんやりとした感触が、火傷をした患部を冷して治すと信じられていたのでしょう。
火傷は、大抵、しくじったときやまちがった時のことで、これを治すために、「みそを(患部)につける」ことから、
火傷の場合だけでなく、一般的に失敗したときに、「みそをつける」と言うようになったとされています。
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