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山の幸、海の幸、秋の素材は本当に賑やか。
素材がバラエティ豊かで個性的な分、調理法は素材の持ち味を生かしたシンプルなものが
好まれるのではないでしょうか。
たとえば、”焼く”。
”焼く”といえばやっぱり「みそ」。パッと焼いても、漬け込んで焼いても良し。
みその持つ芳ばしい香りが食卓いっぱいに広がり、食欲もすすみます。
この、みそを焼く(焦がす)ことによって生まれる香りは、
みその中に豊富ににあるアミノ酸と糖類が化学反応を起こして出来るメライジンというもののためだとか。
まあ、難しいことは抜きにしても、昔から、みそそのものを焼いただけでもごはんのおかずになったはどですから、
みそを焼くというのは、日本人の味覚に深く根差したものかもしれません。
その上、みそには生臭さを消す消臭効果も抜群ですから、
みそ漬けにした魚や肉をサッと焼いて食べるのがおいしいのも、うなずけます。
みそ床に漬けておいた旬の魚介や野菜、肉を盛りだくさんに、
ホットプレートや鉄板などを使って、食卓で食べるそばから焼いていくなどという豪快なメニューも、 旬を味わうみそ料理として、
また手軽なおもてなし料理として楽しんでいただけるのではないでしょうか。
<クッキングメモ>
みそを使った焼き物は香りが命。ですから、食べる直前に塗るのがコツ。漬け込んであるものでも、焼く直前にもう一度薄くみそを塗ると香ばしさが増します。また、焦がすぐらいの方がおいしさ、香りもアップ。
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