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「みそ」を”煮る”、特に”煮込む”というと、ちょっと意外に思われる方も多いかもしれません。
みそは香りが命。
ですから、グツグツと煮込まずに、みその芳香がフワッとただよう煮えばなをいただくのが一番というのが、いわば”みそ”の常識。
「みそ」を”煮る”、特に”煮込む”というと、ちょっと意外に思われる方も多いかもしれません。
でも、それだけではないのが、みその奥の深いところ。そう、”煮込んで”おいしいみそ料理もあるのです。 たとえば、鍋。寒さが身にしみる頃になると、恋しくなる鍋料理ですがみそを使ったものもたくさんあります。
有名なところで言えば、「土手鍋」でしょうか。
鍋の周囲に、みそを土手のように塗って、少しずつだし汁で伸ばしながらいただくと言う、独特なもの。
はじめは、みその香ばしい香りが食欲をそそり、箸が進むうちに、みその芳醇な味わいが身体中にしみわたって、まさに、身体の芯からあたたまる、みその醍醐味を実感できる鍋料理といえましょう。
このほかにも、石狩鍋やイノシシ鍋などもみそを使った料理ですし、あの”すきやき”の元祖ともいうべき牛鍋も味付けにみそを使ったといわれています。
また、煮るということでは、「みそ煮込みうどん」や「ほうとう」、そして、「さばのみそ煮」など、数え上げればキリがないほど。
みそをたっぷり使った鍋料理で冬の寒さをのりきってください。
<クッキングメモ>
みそで煮込む場合は、薄めの味付けで煮ていくのがコツ。薄味で30分ぐらい煮詰め、鍋の場合は、だしや水を適宜加えて味を整えていきます。また、具によっては煮えばながおいしいものもあるので臨機応変に。
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